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「新しいスピニングリールが欲しいけど、シマノのアルテグラとダイワのフリームス、どっちを選べばいいんだろう…」
多くのアングラーが抱えるこの悩み。どちらも人気メーカーの主力モデルであり、価格帯も近いため、迷ってしまうのは当然です。しかし、それぞれに特徴があり、得意とするシチュエーションも異なります。
この記事では、アルテグラとフリームスのスペックを徹底的に比較し、それぞれのメリット・デメリットを明らかにします。さらに、どんなアングラーにどちらのリールがおすすめなのか、具体的な釣種やスタイルと合わせて解説。
この記事を読めば、あなたにとって最適な一台がきっと見つかるはずです!後悔しないリール選びのために、ぜひ最後までお付き合いください。
人気モデル アルテグラとフリームス
シマノ アルテグラ

シマノのアルテグラは、中価格帯ながら上位機種に迫る性能を持つ、非常に人気の高いスピニングリールです。特に「HAGANEギア」「マイクロモジュールギアⅡ」といったシマノ独自の技術が投入されており、滑らかな巻き心地と高い耐久性が大きな特徴です。
最近のモデルでは、さらに「インフィニティクロス」「インフィニティドライブ」「アンチツイストフィン」といった新技術も搭載され、より一層の進化を遂げています。
メリット
- 圧倒的な巻き心地の滑らかさ: シマノ独自のギア技術により、非常に滑らかでノイズの少ない巻き心地を実現しています。小さなアタリも感じ取りやすいと評判です。
- 高い耐久性: HAGANEギアやXプロテクトといった技術により、パワフルな巻き上げと高い防水性能を両立し、長く使える耐久性を誇ります。
- 幅広い釣りに対応: 淡水からソルトまで、様々な釣りに対応できる汎用性の高さも魅力です。
- 軽量化: 最新モデルでは、自重も軽量化されており、長時間の釣行でも疲れにくい設計になっています。
- コストパフォーマンス: 上位機種に迫る性能を、1万円台という手頃な価格で手に入れられる、まさに「価格以上の性能」が最大の魅力です。
デメリット
- 巻き心地の重さ: 一部のユーザーからは、巻き心地が重いと感じる意見もあります。特に重いルアーを使用する場合や長時間の使用では、手首や腕に負担を感じることがあるかもしれません。
- 見た目の安っぽさ: 上位機種と比較すると、デザイン面で高級感に欠けると感じる人もいるようです。
- 完璧ではない剛性: 大物を相手にする際には、上位機種ほどの絶対的な剛性感は期待できない場合があります。
品名 | (cm/1回転) | 巻取り長さ比 | ギヤ(g) | 自重(kg) | 最大ドラグ力PE(号-m) | 標準糸巻量ボール/ローラー | ベアリング
1000 | 64 | 5.1 | 180 | 3 | 0.8-240 | 5/1 |
C2000S | 69 | 5.1 | 185 | 3 | 0.8-110 | 5/1 |
C2000SHG | 82 | 6.1 | 185 | 3 | 0.8-110 | 5/1 |
2500 | 78 | 5.3 | 225 | 9 | 1.2-270 | 5/1 |
2500SHG | 89 | 6.0 | 220 | 4 | 0.8-150 | 5/1 |
C3000 | 78 | 5.3 | 225 | 9 | 1.5-270 | 5/1 |
C3000HG | 89 | 6.0 | 225 | 9 | 1.5-270 | 5/1 |
C3000XG | 94 | 6.4 | 225 | 9 | 1.5-270 | 5/1 |
4000 | 87 | 5.3 | 270 | 11 | 1.5-320 | 5/1 |
4000XG | 101 | 6.2 | 270 | 11 | 1.5-320 | 5/1 |
C5000XG | 101 | 6.2 | 285 | 11 | 2.0-300 | 5/1 |
ダイワ 21フリームス

ダイワのフリームスは、ダイワの「LTコンセプト(LIGHT TOUGH)」を体現するモデルとして、軽さとタフさを両立させたスピニングリールです。「ZAION V(ザイオンV)」と呼ばれるカーボンハイブリッド樹脂をボディやローターに採用することで、軽量化と高剛性を実現しています。
さらに、「マグシールド」「タフデジギア」「ATD」といったダイワ独自の技術も惜しみなく投入されており、高い実釣性能を誇ります。
メリット
- 圧倒的な軽さ: ZAION V素材の採用により、同価格帯のリールの中でもトップクラスの軽量さを実現しています。これにより、操作性や感度が向上し、長時間の釣行でも疲れにくいというメリットがあります。
- 巻き出しの軽さ: 軽量なエアローターにより、巻き始めが非常に軽く、ルアーの動きをより繊細に感じ取ることができます。
- 高い防水性能: マグシールドにより、塩ガミや異物の侵入を防ぎ、耐久性を高めています。
- スムーズなドラグ性能: ATD(オートマチックドラグシステム)は、魚の引きにスムーズに追随し、ラインブレイクを防ぎながら安心してファイトできます。
- コストパフォーマンス: アルテグラ同様、価格に対して非常に高い性能を持っています。
デメリット
- 巻き心地のノイズ: アルテグラと比較すると、巻き心地に若干のノイズを感じるという意見もあります。ただし、これは個体差や使用によるものも考えられます。
- 剛性への不安: ショアジギングなどの高負荷がかかる釣りにおいては、アルテグラのような金属ボディのリールと比べると、剛性面で若干の不安を感じる声もあります。
- スプール互換性: スプール内部にベアリングが入らない構造のため、上位機種のスプールとの互換性がない場合があります。
品名 | (cm/1回転) | 巻取り長さ比 | ギヤ(g) | 自重(kg) | 最大ドラグ力PE(号-m) | 標準糸巻量ボール/ローラー | ベアリング
FC LT1000S | 64 | 5.2 | 180 | 5 | 0.3-200 | 5/1 |
FC LT2000S | 68 | 5.2 | 185 | 5 | 0.4-200 | 5/1 |
FC LT2000S-XH | 81 | 6.2 | 185 | 5 | 0.4-200 | 5/1 |
LT2500 | 75 | 5.3 | 200 | 10 | 0.8-200 | 5/1 |
LT2500-XH | 87 | 6.2 | 200 | 10 | 0.8-200 | 5/1 |
LT3000-C | 80 | 5.3 | 210 | 10 | 1.0-200 | 5/1 |
LT3000-CXH | 93 | 6.2 | 210 | 10 | 1.0-200 | 5/1 |
LT3000 | 77 | 5.2 | 225 | 10 | 1.0-200 | 5/1 |
LT3000-XH | 93 | 6.2 | 225 | 10 | 1.0-200 | 5/1 |
LT4000-C | 82 | 5.2 | 235 | 12 | 1.5-200 | 5/1 |
LT4000-CXH | 99 | 6.2 | 235 | 12 | 1.5-200 | 5/1 |
LT5000-XH | 105 | 6.2 | 255 | 12 | 2.0-300 | 5/1 |
LT6000D-H | 101 | 5.7 | 325 | 12 | 3.0-300 | 5/1 |
スペック徹底比較!注目ポイントはここだ!
まずは、両機種の主要スペックを比較表で見ていきましょう。今回は汎用性の高い2500番~3000番クラスを例に比較します。
![]() シマノ アルテグラ | ![]() ダイワ フリームス | |
---|---|---|
コンセプト | コアソリッド(高剛性・耐久性) | LTコンセプト(LIGHT TOUGH:軽さ・タフさ) |
ボディ素材 | CI4+(カーボン強化樹脂) | ZAION V(カーボンハイブリッド樹脂) |
巻き心地 | 非常に滑らか、しっとりとした巻き感 | 巻き出しが軽い、若干のノイズを感じる場合あり |
耐久性 | HAGANEギア、Xプロテクトによる高い耐久性 | タフデジギア、マグシールドによる高い耐久性 |
軽量性 | 軽量化されているが、フリームスよりは重め | 同価格帯ではトップクラスの軽量性 |
ドラグ | リニアな効き味、必要十分な性能 | ATDによるスムーズな追随性、粘り強いファイトが可能 |
トラブルレス | ロングストロークスプール、アンチツイストフィンで軽減 | LC-ABSによる飛距離向上とトラブルレス |
得意な釣り | 幅広い釣り、特に巻きの釣りに強み | ライトゲーム、感度を重視する釣りに強み |
価格帯 | 1万円台半ば~2万円台 | 1万円台前半~2万円台 |

それぞれメリット、デメリットを抑えて
使用目的に合わせて選ぶのがお勧めです!
各スペック項目のポイント解説
ギア比
- アルテグラ: ノーマルギア、ハイギア(HG)、エクストラハイギア(XG)と幅広いラインナップ。汎用性ならノーマル、手返し重視や巻き感度重視ならHG、XGが選択肢に入ります。
- フリームス: こちらもノーマルギアからエクストラハイギア(XH)までラインナップ。ダイワのXHはシマノのXGに相当するギア比です。
最大ドラグ力
数値上はフリームスが若干有利なモデルもありますが、どちらも十分な性能を持っています。ドラグ性能は最大値だけでなく、作動の滑らかさも重要です(後述のATDなど)。
自重
- フリームス: ZAION V素材の採用により、同クラスのアルテグラと比較して軽量なモデルが多いのが特徴です。軽さは感度向上や操作性の向上、長時間の釣りにおける疲労軽減に繋がります。
- アルテグラ: 以前のモデルと比較すると大幅に軽量化されていますが、フリームスと比較すると若干重め。しかし、その分剛性感があると感じるユーザーもいます。
ベアリング数
どちらも主要な回転部分には適切にベアリングが配置されており、滑らかな巻き心地に貢献しています。ベアリングの数だけでなく、質や配置箇所も重要です。
搭載テクノロジー
- アルテグラ
- マイクロモジュールギアII & サイレントドライブ: 上位機種譲りの滑らかでノイズの少ない巻き心地を実現。一度使うと手放せなくなるアングラーも多いです。
- Xプロテクト: 強力な防水構造で、波しぶきや雨からリール内部への水の侵入を防ぎます。ソルトウォーターでの使用にも安心感があります。
- ロングストロークスプール: ラインの放出をスムーズにし、飛距離アップに貢献します。
マイクロモジュールギヤⅡとは?
最新駅の歯面設計、シマノならではの製造技術によって進化したマイクロモジュールギヤⅡ。ギヤの歯、一つひとつの歯面から設計を見直し、理想的な歯形状を追求。音鳴りの低減、滑らかなギヤフィーリング向上も達成しました。
引用元:SHIMANO シマノ ホームページより マイクロモジュールギヤⅡ
- フリームス
- ZAION V: 軽量かつ高剛性なカーボン樹脂素材。リールの軽量化と剛性アップに大きく貢献しています。
- タフデジギア: 精密な噛み合わせと高い耐久性を誇るギアシステム。滑らかで力強い巻き上げを実現します。
- ATD(オートマチックドラグシステム): 魚の引きに合わせてスムーズに作動し、ラインブレイクを防ぎます。特にライトラインを使用する釣りで威力を発揮します。
- LC-ABS(ロングキャストABS): スプールエッジの形状を工夫し、ライントラブルを抑制しつつ飛距離を伸ばす技術です。
- マグシールド(ピニオン部): 磁性流体オイルの壁で、海水や異物の侵入をブロックするダイワ独自の防水・防塵構造。回転性能の維持に貢献します。
ザイオンVとは?
リールを、もっと軽く、強く。そのために開発されたカーボンハイブリッド樹脂が。、ザイオンV(ブイ)。
引用元:Daiwa ダイワ 2022製品カタログより
ハイブリッドするカーボン量を緻密にコントロールすることで、金属を凌駕する軽量性と、金属に比肩するほどの強度を、ハイレベルで実現するとともに、多くのリールに搭載可能なバーサタイル性をあわせ持たせた。カーボンハイブリッド樹脂のMAXスペックとも言えるザイオンのエッセンスを受け継ぐ。
結局どっちがいいの?あなたへのおすすめはコレ!
スペック比較を踏まえ、それぞれの機種がどんなアングラーにおすすめなのかを具体的に見ていきましょう。
アルテグラがおすすめな人
- とにかく「巻き心地」を重視するシマノ派アングラー
- ソルトウォーターでの使用が多く、防水性能を重視する人
- Xプロテクトによる高い防水性能は、波しぶきを頻繁に浴びるようなシチュエーション(例:ショアジギング、シーバスのウェーディングなど)でも安心感があります。
- 1台で幅広い釣りに対応したい汎用性を求める人
こんな釣種に特におすすめ!
- シーバス(特にドリフトやスローな誘いなど、巻き感度が重要な釣り)
- エギング(繊細なアタリを感じ取るための巻き感度、シャクリ後の糸フケ回収のしやすさ)
- ライトショアジギング(ある程度の剛性と防水性、HG/XGモデルによる素早いルアー回収)
CI4+とは?
CI4とは、Carbon(カーボン)、Interfusion(混合)、4(カーボン原子の価電子数)を略したもので、カーボン繊維で強化したシマノ独自の新素材の名称です。これは、そもそも競技自転車用として開発したもので、2003年からシマノの最高峰パーツである「デュラエース」のブレーキブラケットや変速機に採用。自転車ロードレースの最高峰とされる「ツールド・フランス」を7連覇した「アームストロング」選手の愛車にも用いられ、軽さと耐久性能は高く評価されています。比強度でマグネシウムの1.5倍という非常に高い性能が特長。
引用元:ナチュラム
フリームスがおすすめな人
- 「軽快さ」と「操作性」を重視するダイワ派アングラー
- ドラグ性能を重視し、不意の大物にも安心して対応したい人
- ATDは、魚の急な突っ込みにもスムーズに追従し、ラインブレイクのリスクを軽減してくれます。ライトラインでのやり取りが多い釣りでは大きなアドバンテージになります。
- コストパフォーマンスを重視する賢いアングラー
こんな釣種に特におすすめ!
- アジング・メバリング(軽量リグの操作性、繊細なアタリを感じ取る感度)
- バスフィッシング(特にフィネスな釣り、手返しの良い釣り)
- エリアトラウト(軽量スプーンやクランクの操作性、スムーズなドラグ)
- チニング(軽量ルアーの操作性、ボトム感知能力)
タフデジギヤとは?
タフデジギヤ 過酷な環境に耐え抜くにはリールを支える強靭な心臓部が必要だ。滑らかな回転がより長く続く「タフデジギヤ」。マグシールドとの相乗こうかで、耐久性み磨きをかける。
引用元:DAIWA ダイワ ホームページより
ユーザーレビュー・口コミから見る両者の評価(一部抜粋)
実際に使用しているアングラーの声も気になりますよね。ここでは、代表的な口コミをいくつかご紹介します。
アルテグラに対する声
- 「上位機種に迫る巻き心地。この価格でこの滑らかさは驚き。」
- 「Xプロテクトのおかげか、波しぶきを被っても今のところトラブルなし。」
- 「C3000HGを使っているが、シーバスからエギングまで幅広く使える。」
- 「フリームスと比べると少し重いが、剛性感があって安心できる。」
フリームスに対する声
- 「とにかく軽い!1日中キャストしても疲れにくい。」
- 「ATDの効きが良い。細いラインでも安心してファイトできる。」
- 「マグシールド搭載でこの価格は嬉しい。ソルトでもガンガン使える。」
- 「アルテグラと比べると巻きのシルキーさは劣るかもしれないが、実用上十分。」
実釣インプレッション
私自身も両機種を触れる機会がありましたが、それぞれの特徴が際立っていると感じます。
21アルテグラは、やはり「巻き」の質感が素晴らしいです。特にスローリトリーブ時の安定感や、ルアーの動きが手に取るようにわかる感度は特筆すべき点。じっくりと攻める釣りや、巻き感度を重視する釣りには最適な一台だと感じました。
一方、21フリームスは、手にした瞬間に「軽さ」を感じます。ロッドとの一体感が高まり、キャストやルアーアクションが非常に軽快に行えます。ATDの恩恵も大きく、想定外の大物が掛かった際の安心感は高いものがあります。
どちらが良いかは、本当にアングラーの好みや釣りのスタイルによるところが大きいです。
まとめ:あなたの「最適解」は?!
ここまで、21アルテグラと21フリームスを様々な角度から比較してきました。最後に、改めてポイントを整理します。
- 「上質な巻き心地」と「高い防水性能」を求めるなら → アルテグラ
- 「軽快な操作性」と「信頼のドラグ性能」、「コストパフォーマンス」を求めるなら → フリームス
どちらの機種も、この価格帯のリールとしては非常に高い完成度を誇っており、多くのアングラーを満足させてくれるポテンシャルを秘めています。
最終的にどちらを選ぶべきか?
それは、あなたがリールに何を一番求めるかによって変わってきます。
シマノ アルテグラがおすすめな人。
- 滑らかな巻き心地を最重視する人: ヌルヌルとしたストレスのない巻き心地は、アルテグラの最大の魅力です。
- 耐久性を重視し、長く使いたい人: 剛性の高いボディとギアで、大物とのやり取りにも安心感があります。
- 汎用性の高いリールを求める人: 淡水・海水問わず、様々な釣りに一台で対応したいアングラーに最適です。
- 巻き抵抗の大きいルアーを使うことが多い人: 高剛性な巻き上げ力は、重いルアーの操作やファイトに有利です。
ダイワ フリームスがおすすめな人
- 徹底的に軽さを追求したい人: 長時間の釣行や繊細な操作が求められる釣りで、軽さは大きなアドバンテージになります。
- 巻き出しの軽さを重視する人: ルアーの動きの変化を瞬時に感じ取りたいアネスラーには最適です。
- ライトゲーム(アジング、メバリングなど)がメインの人: 軽量で感度の良いフリームスは、アタリを取りやすく、繊細な釣りに向いています。
- 「マグシールド」による高い防水性能を求める人: サーフやウェーディングなど、水に触れる機会が多い釣りをする人には心強い機能です。
- ATD(オートマチックドラグシステム)のスムーズな効き味を好む人: ドラグワークに自信がない初心者の方にもおすすめです。
この記事を参考に、ご自身の釣りのスタイルや好みに照らし合わせて、後悔のない一台を選んでください。実際に釣具店で両機種を触ってみるのも、フィーリングを確かめる上で非常に有効です。
この記事が、あなたのリール選びの一助となれば幸いです。
以上、タンジェリンでした。
(免責事項) この記事に掲載されている情報は、記事作成時点のものです。価格やスペック等は変更される可能性がありますので、最新の情報は各メーカーや販売店の公式サイト等でご確認ください。また、アフィリエイトリンクを経由して商品を購入された場合、当サイトに一部収益が発生することがあります。