皆さん、最高の釣りを求めて、道具やポイント選びにはとことんこだわりますよね?
でも、その釣りをさらに特別な時間に変える“もう一つの道具”があることをご存知でしょうか。それが、自分で淹れる至福の一杯のコーヒーです。
今回は、ただの釣りブログなのに、あえてコーヒーの話をさせてください。釣りに出かけるその日を、もっと豊かな時間にするための「究極の一杯」の淹れ方を、生豆の焙煎からご紹介します。
ステップ1:釣り場の景色を思い浮かべて、生豆を選ぶ

魚種や天候、季節によって釣り方を変えるように、コーヒー豆もその日の釣りに合わせて選びます。
釣りの朝、まだ夜明け前の静かな海を想像してみてください。そんな幻想的な景色には、穏やかでフルーティーな香りのエチオピア産の豆がぴったりかもしれません。
逆に、渓流の力強い流れや、大物とのファイトを想定するなら、パンチのある苦味とコクが特徴の**マンデリン(インドネシア産)**が、気分を盛り上げてくれるでしょう。
生豆は、ネットショップや専門の豆屋さんで簡単に手に入ります。
ステップ2:魚を焼くように、炭火で生豆を焙煎する

釣りの醍醐味の一つは、釣った魚をその場で焼いて食べること。あの香ばしい香りは、釣りの最高の思い出ですよね。
コーヒー豆の焙煎も同じです。火加減や香りを五感で感じながら、豆がパチパチと音を立てるのを待つ時間は、まさに釣りのワクワク感に似ています。
- 用意するもの: 生豆、手網(焼き網)、炭火、軍手。
- 焙煎の仕方: 炭火にかけた手網で、生豆を揺すりながら均等に火を通します。豆が「パチッ」とハゼる音がし始めたら、好みの焙煎度合いになるまで焼き続けます。焦げ付かないように、常に動かし続けるのがコツです。
- 釣りとのリンク: 釣った魚を最高の状態で焼くように、豆も最高の状態に仕上げます。この一手間が、釣りの時間をさらに特別なものにしてくれます。
ステップ3:大物とのファイトを前に、豆を挽く

焙煎を終えた豆は、釣りの準備をする前日に挽いておいても良いですが、釣行の朝に挽くのが最高です。
シャリシャリと豆が砕ける音、あたりに広がる芳醇な香り…。大物とのファイトを前に、ラインを結び、リールをセットするのと同じくらい、この準備の時間も大切にしてください。
手動のミルを使えば、静かな朝の時間を邪魔することなく、じっくりとコーヒーと向き合えます。
ステップ4:フィールドでゆっくりと、最高のコーヒーを淹れる

釣りの準備が整ったフィールドで、いよいよ至福の一杯を淹れます。
お気に入りのドリッパーとカップを用意し、お湯をゆっくりと注いでください。豆が膨らむ「コーヒーの蒸らし」は、まさにキャストの前に一呼吸置く時間。香りとともに、これからの釣行への期待が膨らんでいきます。
日の出を待つ間、澄んだ空気の中で飲む一杯のコーヒーは、きっと忘れられない思い出になるでしょう。
まとめ:釣りとコーヒー、どちらも「最高の瞬間」を創り出す

釣りもコーヒーも、時間をかけて準備することで、最高の瞬間を迎えることができます。
自分で焙煎した豆で淹れる一杯は、単なる飲み物ではありません。それは、釣りの情景や思い出、そして次の一投への情熱を、五感で味わうための特別な体験です。
次の釣行の際は、ぜひこの「究極の一杯」を試してみてください。きっとあなたの釣りが、もっと奥深く、豊かな時間になるはずです。