私は2LDKの賃貸暮らしで、家族が増えたこともあり、収納スペースには限りがあります。
メルカリを始める前は、やたらと新しいメタルジグが出たら購入し、結局一度も使うことなく押し入れで眠らせていました。欲しいものがあるたびに、家の中はモノで溢れ、無駄な出費もかさんでいくばかり。
そんな私がたどり着いたのが、「所有欲を手放す」という考え方でした。
不用品を現金化しておくと、新しい釣具が出たときに、すぐに買うことができます。また、その購入した釣具が必要じゃなくなったときに売ろうと考えるので、道具(釣具)を大切に扱おうという気持ちになります。
ただ、これは人それぞれ考え方があるので、共感できる部分、できない部分はあるかと思います。私の場合は、不用品を手放すことで、より身軽に、そして頭の中が整理されて、本当に必要な道具にだけ集中できるようになりました。この考え方は、釣り具以外にも当てはまります。成長して、いらなくなった子どものベビーベッドや椅子、テーブルなどは、すぐにメルカリで売れるか見極めるようになりました。

「必要になったら買えばいい」。この考え方を持つことで、本当に必要なものだけが手元に残るようになります。
今回は、この究極の片付け術にして、最高の資金調達方法であるメルカリの活用法をお伝えします。
ステップ1:売れるものを、まず見つけよう!

ほしい釣具を手に入れるために、何も釣り具だけを売る必要はありません。
実は私、これまでに400件以上(主に売る側として)メルカリで取引をしてきました。その経験から言えるのは、部屋の中を見渡せば、新しい釣具を買うための「宝の山」が必ず眠っているということです。
クローゼットや物置を探してみてください。あなたにとってはもう「いらないもの」でも、誰かにとっては「ずっと探していたもの」かもしれません。
以前、押し入れに眠っていたゲームボーイを売ろうとした際、本体裏の電池カバーがなくなっていることに気づきました。カバーの有無で販売価格に大きな差があったのでどうしたものか悩んだのですが、なんとメルカリ内でゲームボーイの電池カバーだけを販売している人がいたのです。その時は「かゆいところに手が届く」ような、本当に気持ちの良い取引でした。

このように、「こんなもの売れないだろう」という欠品やジャンク品でも、部品として必要としている人がいるのがメルカリの面白いところです。
例えば、
- 昔のサッカーユニフォームやサッカーシューズ
- 友達にもらったけど、もう使わないゲームボーイ
- 読み終えたまま本棚で眠っている古本
- 買ったけど一度も着ていない服
もちろん、釣り具ボックスの奥で眠っている使わないルアーや古いリールなども対象です。「こんなの売れるのかな?」と思うようなものでも、意外なものが高値で取引されているのがメルカリの面白いところです。
まずは、あなたにとっての「不用品」を探すことから始めてみましょう。
ステップ2:写真と説明文で魅力を最大限に引き出す

メルカリで商品を売る上で最も重要なのが、写真と説明文です。
写真撮影のコツ
- 明るい場所で撮る:自然光が当たる場所で撮ると、商品がクリアに見えます。
- 色々な角度から撮る:全体像だけでなく、メーカーのロゴ、キズがある部分、付属品なども撮影しましょう。
- 背景をスッキリさせる:商品が引き立つように、シンプルな背景で撮影してください。
説明文のコツ
- 商品名を正確に:「シマノ 22ステラ C2500S」のように、メーカー名や型番を正確に記載します。
- 商品の状態を正直に:「細かい置きキズあり」「ゴリ感、シャリ感なし」など、良い点も悪い点も正直に書きましょう。これが信頼につながります。
- 付属品の有無を明確に:箱、説明書、保証書などが揃っているか記載します。
- 使用頻度を伝える:「購入後、数回使用したのみ」など、どれくらい使ったかを伝えると安心感が生まれます。
ステップ3:価格設定と交渉のコツ

「いくらで売ればいいの?」という価格設定は、初心者にとって最も悩ましい点かもしれません。
そんな時に絶対に活用してほしいのが、メルカリの「売り切れ商品検索」機能です。
メルカリでは、すでに売れた商品も、販売中の商品もすべて検索結果に表示されます。しかし、本当に参考になるのは、実際に取引が成立した「売り切れ」商品の価格です。
売り切れ商品だけを検索する方法
この方法をマスターすれば、あなたの不用品の”適正価格”がすぐに分かります。
- 検索窓に商品名を入力:売りたい商品の正確な商品名を入力し、検索します。
- 絞り込み機能を使う:検索結果画面に表示される、右上の**「絞り込み」**ボタンをタップします。
- 「販売状況」を選択:画面を下にスクロールし、「販売状況」の項目にある**「売り切れ」にチェックを入れます**。
- 検索を実行:画面右下の「完了」や「決定」ボタンをタップすると、検索結果が「売り切れ」商品だけになります。
これで表示された価格が、過去に実際にその商品が売れた価格です。同じ状態や付属品の有無で比較し、相場を判断しましょう。
ステップ4:面倒な作業を乗り越え、利益を最大化する
メルカリは誰でも簡単に始められますが、「続くか続かないか」は、この面倒な作業を地道にこなせるかにかかっています。特に、慣れない梱包作業は一番のハードルかもしれません。
ロッドの梱包術

ロッドを梱包する際は、破損しないよう慎重になる必要があります。
- 段ボールはつなぎ合わせる:ロッドの長さに合う段ボールはなかなか見つかりません。そこで、複数の段ボールをガムテープでつなぎ合わせ、ロッドの長さに合わせるのがおすすめです。
- 底面・上面は三角に:ロッドの先端やグリップを保護するため、段ボールの端を三角形に閉じることで強度が増します。
- 梱包材を詰める:中でロッドが動かないよう、緩衝材(新聞紙やプチプチ)をしっかり詰めることも忘れずに。
こうすることで、クレームのない、安心安全な梱包が可能です。
手数料と送料も考慮する

もう一つ、メルカリのデメリットとして、販売代金の10%が手数料で引かれることが挙げられます。
例えば、10,000円のロッドを販売すると、手数料として1,000円、送料が2,000円前後(※発送地域による)かかるため、利益は約7,000円になります。
一方、小さくて単価の高いリールはメルカリにおすすめです。30,000円のリールだと、手数料は3,000円、送料は700〜1,200円ほどで済むため、利益は約26,000円になります。購入した際の箱は取っておくと、梱包が楽になり、見栄えも良くなるのでおすすめです。
まとめ:低コストで趣味を楽しむためのメルカリ活用術
釣りプロやYouTuberでもない限り、趣味の釣りでお金を増やすことはできません。むしろ、道具代や交通費などで、お金は減っていく一方です。
しかし、メルカリを上手に活用すれば、トータルで使うお金を劇的に減らし、低コストで趣味を楽しむことができます。
使わなくなったものは、ただ物置に眠らせておくのはもったいない!
メルカリを活用すれば、あなたの不用品が、誰かの「欲しかったもの」になり、そのお金であなたの「欲しいもの」が手に入ります。
このサイクルをうまく回すことで、お財布を気にせず最新の釣り具をどんどん試すことができます。さあ、あなたも不用品を整理して、次の釣行資金をGETしませんか?