シマノのPEライン「ピットブル」と「ハードブル」徹底比較!あなたに最適なのはどっち?シマノ社 ピットブルVS ハードブル どっちを買う?

シマノから発売されているPEライン「ピットブル」と「ハードブル」。どちらも高性能なPEラインとして人気ですが、「名前は知ってるけど、何がどう違うの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、この2つのPEラインの**「素材」「特性」、そして「どんな釣りやリールに向いているのか」**を徹底的に比較していきます。


1. ピットブル:しなやかさと汎用性の万能ライン

ピットブルは、東洋紡の超高強力ポリエチレン繊維**「IZANAS®」を採用しています。この原糸の特徴は、なんといってもそのしなやかさ滑らかさ**です。

ピットブルの特徴

  • 滑らかな表面:密に編み込む「タフクロス工法」により、表面が非常に滑らかで、ガイド抵抗が少なく、気持ちの良いキャストフィールを実現します。
  • 高感度:伸びが少なく、水中のわずかな変化も手元に伝えます。
  • 優れた汎用性:ルアーキャスティング全般で扱いやすく、初心者からベテランまで幅広いアングラーにおすすめです。

ピットブルはこんな人におすすめ 「どんな釣りにも使える、バランスの取れたPEラインが欲しい」というアングラーに最適です。



2. ハードブル:ハリ・コシでトラブルを軽減する特化型ライン

一方、ハードブルは、Honeywell社のポリエチレン原糸**「Spectra®」**を使用しています。その名の通り、強いハリとコシが最大の特徴です。

ハードブルの特徴

  • 圧倒的なトラブルレス性能:ハリ・コシがあるため、ライン同士が絡みにくく、ガイド絡みなどのライントラブルを大幅に軽減します。特に、風が強い日や、キャストを繰り返す釣りでその真価を発揮します。
  • 感度重視の設計:硬い性質が感度の向上にも繋がり、ボトム(底)の地形変化を把握する釣りや、繊細なアタリを取る釣りに向いています。
  • ベイトリールとの相性抜群:ベイトリールでのPEライン使用はトラブルが多いとされがちですが、ハードブルならそのリスクを最小限に抑えられます。

ハードブルはこんな人におすすめ 「ライントラブルを極力避けたい」「感度を重視したい」というアングラーや、ベイトリールでのPEライン釣りに挑戦したい方にぴったりです。



3. ハリ・コシの違いはどこから?

同じポリエチレンでも、なぜこれほどハリ・コシに差が出るのでしょうか?主な要因は以下の3つです。

  1. 原糸の特性:各メーカーが独自の製法で作るポリエチレン原糸は、繊維の硬さやしなやかさが異なります。ハードブルが採用する「Spectra®」は、もともとハリ・コシを持つ特性を持っています。
  2. 編み方・編み密度:PEラインは複数の原糸を編んで作られます。編み数が少ないほど、また編み込みが密であるほど、ライン全体にハリが生まれます。
  3. 特殊加工:ライン表面に施されるコーティングや熱処理も、ハリ・コシを調整する重要な要素です。

これらの要素が組み合わさることで、同じPEラインでもまったく異なる特性の製品が生まれるのです。


4. アンチツイストフィン搭載リールとの相性は?

最近のシマノ製スピニングリールに搭載されている「アンチツイストフィン」。このリールでライントラブルに悩んでいる場合、ハードブルが解決策になる可能性が非常に高いです。

アンチツイストフィンに起因するトラブルの多くは、ラインのたるみやヨレが原因です。ハードブルの持つ強いハリとコシは、ラインがヨレたりたるんだりするのを抑制するため、アンチツイストフィンとの相性が良く、リールの性能を最大限に引き出すことができます。

【私の実体験:24ツインパワーとハードブルの組み合わせ】

実は私も、「24ツインパワー 4000XG」というアンチツイストフィン搭載リールを1年間使用しています。これにハードブル 0.8号 150mを巻いて、主にオフショアのSLJ(スーパーライトジギング)やシーバスに使用していますが、その相性は抜群だと感じています。

月一程度の釣行で1年間、まだライン交換をしていませんが、高切れなどの大きなライントラブルが今のところ一度もありません。これは、ハードブルの持つハリ・コシが、リールの密巻き・アンチツイストフィン機構と見事にマッチし、トラブルを未然に防いでくれている証拠だと確信しています。



まとめ:あなたの釣りスタイルに合わせて選ぼう

項目ピットブルハードブル
主な特徴しなやか、滑らかハリ・コシが強い
メリット汎用性が高い、スムーズなキャストフィールライントラブルが少ない、高感度
おすすめの釣りルアーキャスティング全般ベイトPE、エギング、チニングなど

「スムーズなキャストと汎用性を求めるならピットブル」「ライントラブルを減らして快適に釣りをしたいならハードブル」

あなたの釣りスタイルやリールに合わせて、最適なPEラインを選んで、より快適なフィッシングライフを楽しみましょう!


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